人間の体とコラーゲン

コラーゲンの働き

女性なら関心を持たずにいられない、コラーゲン。美容には欠かせないもの、という認識は、誰もがもっていると思います。

でも、実はコラーゲンという物質が、本当は何をしているのか知っている人は少ないもの。

その働きを理解しておくと、より効果的に摂取することができると思います。

 

「コラーゲンは何をしている」

コラーゲンとは何か。端的にいうと、タンパク質の一種です。

多細胞動物の細胞外基質といい、細胞と細胞の間に存在するものなんです。

細胞と細胞の隙間を埋めて、細胞同士をくっつける、接着剤のような働きをしています。

人体の20%はタンパク質だといわれており、そのタンパク質のうち、30%ほどを締めるのが、コラーゲンです。

人体中のコラーゲンの40%は皮膚に存在し、20%は骨・軟骨に存在。そのほか、少量ですが血管や内臓にも、幅広く存在しています。

 

コラーゲンはアミノ酸の連なりで形成され、19種類の型があるとされています。

それぞれの型によって、コラーゲンには異なった役割があります。骨や皮膚に弾力を持たせる、角膜や硝子体を形成する、臓器組織に柔軟性を持たせるなど、様々な働きをしています。

単に美肌に役立つだけでなく、健康な体を保つために必要な物質であることは間違いありません。

 

「しなやかさをつくる働き」

コラーゲンの中でも、体内に一番多く存在するのがⅠ型コラーゲンです。

これは骨や皮膚を形成し、弾力を持たせる働きがあります。

特に骨における働きは重要で、骨の中の骨組み、建物の構造でいえば鉄骨の役割を果たしています。

骨の中は、コラーゲンの繊維が網の目のように組まれており、その網の目の隙間にカルシウムなど成分が埋まって骨を作っています。

鉄骨の網の目が粗くなってしまうと、骨の成分が定着せずに血液中に漏れ出してしまうため、骨がスカスカになった状態に。

これがいわゆる骨粗鬆症です。

つまり、成分であるカルシウムなどを摂取しているだけでは、骨は強くならないのです。

強度があり、しなやかな骨を作るには、コラーゲンも必要だということですね。

 

また、軟骨にはⅡ型コラーゲンが含まれています。

コラーゲンは軟骨でも骨組みの役割をしていますが、さらに外壁にあたる部分も作っています。

その外壁の内側には、ゼリー状のプロテオグリカンという物質が存在しています。コラーゲンがしっかりと支えていなければ、プロテオグリカンも定着せず、軟骨の柔らかさが失われてしまいます。

アキレス腱などの腱も、ほとんどがコラーゲンで形成されています。

このように、体の重要な部分を形成するのに必要不可欠なコラーゲン。体内に豊富に存在しないと、弾力や強度のある、しなやかな体を作ることができないのです。

 

「肌の強さを作る働きも」

皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」にという構造になっていますが、コラーゲンは真皮に一番多く含まれています。

骨の中と同じように、コラーゲンやエラスチンが網目状に埋まり、さらに隙間をヒアルロン酸が埋めています。

それが真皮です。

真皮は健康なら、肌に弾力が出ます。真皮は表皮を支える土台になっていますから、外から見てもピンと張った肌になるというわけですね。

コラーゲンやエラスチンが減少したり、変性すると皮膚の構造が変化し、しわやたるみになります。

 

コラーゲンは年齢とともに減少すると言われていますが、実は10%程度しか減少しません。

皮膚のしわやたるみは、コラーゲンが減少することよりも、劣化することの方が影響している、ともいわれています。

コラーゲンが存在する真皮は、表皮のようにターンオーバーしません。ターンオーバーの代わりに体内で合成分解されますが、そのスピードはゆるやかです。

つまり外界から受ける刺激、体内から受けるストレスの攻撃による劣化には、合成分解のスピードはかないません。

その結果、コラーゲンは劣化してしまうと考えられています。

つまり、肌の美しさと強さを守るためには、新しいコラーゲンを補給するとともに、体内のコラーゲンを劣化させないよう、外的刺激を避け、ストレスのない生活をする必要があるのです。