コラーゲンと聞いて思い浮かぶのは、どんなモノや状態でしょうか。プルプルとしたかたまりや、ピンと張った肌。そんな感じではないかと思います。

肌を美しく保つためには、コラーゲンが必要だということは、今では誰でも知っています。ハリのある肌は若く、美しい外見のために不可欠。

ハリのある肌とは、よく言われる「剥きたてのゆでたまごのよう」な状態ですね。水をはじきそうな、パンと張った状態の肌です。当然、皺なんてあってはいけません。

皺のない肌は、男女問わず実年齢よりも若く見えます。若く見えるということは、充実しているように見えるということでもあり、相対的に幸福そうな印象をひとに与えます。

 

年齢を重ねるごとに、どうしても皺は出てきてしまいます。人生の年輪などとも称されますが、正直、出来て欲しいものではありませんね。魅力的な皺というものも確かにありますが、個人的にはあまりたくさん出来てほしくないものでもあります。

マザーテレサのような例外もありますがね。マザーテレサは1979年、69歳の時にノーベル平和賞を受賞した修道女ですが、彼女の顔には慈悲深く崇高な精神が現れています。

苦難も多い人生だったのでしょうが、さまざまなことを乗り越えてきた聖母のような表情は、あの皺があってこそのものでした。

しわくちゃでも可愛らしい方もいます。100歳を超えた双子として人気者になったきんさん・ぎんさんは、年齢にふさわしい皺がありましたが、人柄とあいまって、とても可愛らしい印象がありました。

しかし一般人である自分の身に置き換えると、やはり皺はいらないと思えるのです。

 

表情が豊かであれば、皺は出来やすいもの。それは防ぎようもないのですが、たとえば肌の乾燥など、防ぐ方法があるのではあれば、防ぎたいと思うのが人情だと思います。

肌のバリア機能がちゃんと働くように、保湿をしっかりとしてあげて、その上で体の中からも、皺ができにくくなるように必要な栄養素を取り入れてあげることが大切です。

コラーゲンは肌の奥深くで働き、肌を内側からふっくらと押し上げている成分。皮膚は表皮と真皮の二層構造になっていますが、コラーゲンは肌の奥の真皮の70%を占めているものです。

年齢とともに体内で生成されにくくなるので、積極的に摂り入れて補充してあげたい成分なんですね。

コラーゲンの基礎知識

コラーゲンの成分

コラーゲンはタンパク質の一種で、多くのアミノ酸が結びついてできています。アミノ酸のうち、動物が体内で合成できないものを必須アミノ酸と呼び、反対に合成できるものは非必須アミノ酸と呼ばれます。その動物にとって何が必須アミノ酸であるかは、動物によって異なります。人間のからだの中のタンパク質は9種類の必須アミノ酸と11種類の非必須アミノ酸でつくられており、約10万種類があるとされています。それぞれが持っている機能・役割もさまざまです。

コラーゲン中のアミノ酸の1/3はグリシンで、ついで多いプロリン、ヒドロキシプロリン、アラニンの4種類が構成成分のほとんどを占めています。あとの残りのわずかな部分には、数十種のアミノ酸が少しずつ結合しています。グリシン・プロリン・アラニンはタンパク質を合成する20種類のアミノ酸のなかにはいっていますが、ヒドロキシプロリンはプロリンがヒドロキシル化(水銀化)したもので、コラーゲン特有のアミノ酸です。このヒドロキシプロリンは三重らせん構造というコラーゲンの特殊な構造を安定化させる働きをしています。

グリシンはヘモグロビンや肝臓内の酵素などの構成成分で、運動や感覚などからだの調整に作用する働きをするものです。プロリンはエネルギーとして使われ、お肌の角質層を保湿したりコラーゲンを修復したりするのに役立ちます。アラニンは肝臓のエネルギー源でアルコール代謝を改善するものです。

コラーゲンの構造

コラーゲンは約1,000個のアミノが結合したもので、他の多くのタンパク質に比べると、かなり大きいものです。成分であるアミノ酸は決まった順番で鎖状につながっており、アミノ酸の種類と結合の順序が違う2種類の鎖が3本集まり、縄のようにお互いに巻きついています。この鎖1本1本はペプチド鎖と呼ばれますが、このようにペプチド鎖が特殊な三重らせんになっているタンパク質は、他にはほとんどありません。このためコラーゲンの分子は細長い棒のような形の、とても硬いものとなっています。通常はこの構成単位をコラーゲンと呼びますが、正式にはトロポコラーゲンというもので、I型コラーゲン・Ⅱ型コラーゲン・Ⅲ型コラーゲンの場合、その長さは0.0003mm、太さは0.0000015mmです。

トロポコラーゲンは少しずつずれて、たくさん集まり、さらに太く長い繊維を作る場合があります。これはコラーゲン細繊維と呼ばれます。骨や軟骨の中には、このコラーゲン細繊維の状態のものがびっしりと詰めこまれています。このコラーゲン細繊維を透視型電子顕微鏡で見ると約0.000065mmごとの縞模様が見えるそうです。

コラーゲン細繊維がさらにたくさん集まると、コラーゲン繊維となります。このコラーゲン繊維は真皮や腱に、骨や軟骨内のコラーゲン細繊維と同様にすきまなく並べられています。コラーゲン繊維はコラーゲン細繊維に比べるとだいぶ大きいので、適切な染色をすれば光学顕微鏡で見ることができます。

コラーゲンの働き

私たち人間のからだは60兆個の細胞でつくられているといわれますが、何も細胞だけでできているわけではありません。細胞の周りや細胞と細胞の間には、分子のレベルを超えて結びついた巨大なタンパク質の集まりが存在しています。細胞から組織、組織から器官、器官から個体といった階層的な連なりによって、からだは成り立っているのです。

コラーゲンはお肌、筋肉、内臓、骨、血管など、私たちのからだのあらゆるところにあり、細胞と細胞とくっつける接着剤の働きをすると同時に、細胞を正しい位置に並べる仕切りの役割をしています。コラーゲンは細胞の外側に存在し、からだ全体、またはいろいろな臓器の枠組みをつくっているのです。このため、からだの枠組みを作っている皮膚や骨、腱などには大量のコラーゲンが存在しています。心臓や肝臓、腎臓などの臓器の枠組みをつくっているのも、コラーゲンです。

コラーゲンはびっしりとすきまなく詰めこまれることで、細胞が結合してできた組織に強度を与えています。腱には筋肉によるひっぱる力を骨などに伝える役割を持ち、運動を起こす際に非常に強い力がかかります。コラーゲン繊維がすきまなく配列されていることによって、この力に耐えています。またびっしりとつめこまれたコラーゲンが骨や軟骨の弾力性を増すのに役立っており、衝撃から守っているのです。

お肌の弾力も外部からの衝撃からからだを守るために必要なもので、そのためにコラーゲンが活躍しています。

生コラーゲン・低分子コラーゲン

コラーゲンは、そのままでは大きすぎて吸収されにくいものです。そこでコラーゲンをバラバラにし、分子の数を減らして私たちのからだで吸収されやすくしたものが、低分子コラーゲンです。約30万個の分子量を8,000個程度にまで小さくしています。分子量を400から500個程度にまで小さくしているものもあり、これは超低分子コラーゲンと呼ばれます。

コラーゲンの低分子化は、酵素によって行われます。私たちが食べ物によってコラーゲンを摂取すると、消化酵素の働きでアミノ酸に分解します。アミノ酸まで分解される前の状態をペプチドといいますが、低分子コラーゲンは酵素によってこのペプチドの状態にしたものを指します。体内で消化酵素によって小さくする前にあらかじめペプチドの状態に小さくしておくことで、私たちのからだの中での工程が減り、その分早く吸収することができます。この低分子コラーゲンに対し、高分子のままのコラーゲンが生コラーゲンです。

コラーゲンは普通、冷やすと固まってしまいます。しかし低分子コラーゲンは冷やしても固まらないので、飲み物に配合して冷たいまま飲むことができます。即効性もあり、ドリンクタイプのサプリメントに用いられているのは、この低分子コラーゲンです。

良いことばかりの低分子コラーゲンのように感じられますが、人工的に作られ自然界には存在しないものなので、私たちのからだでの消化・吸収に対する負担に問題がないかという疑問もあります。各メーカーが低分子コラーゲンの有用性をうたっているため、生コラーゲンより低分子コラーゲンのほうが優れているといわれていますが、実際はわからないというのが本当です。


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